「痛み」を忘れた身体|なぜそこまで追い込んでしまうのか

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高校生の患者

 

1年程前から両下腿が痛く

 

昨日来院

 

 

案の定

 

脛骨疲労骨折

 

全治6週間の診断

 

腸骨稜も裂離骨折しかけていて

 

ギリギリセーフ

 

なかなかの重症度

 

信頼する医師も

 

よくここまでやってたねと( ;∀;)

 

 

 

まぁ

 

ここまでは

 

よくある事ですが

 

その後の会話が非常に興味深かった

 

 

 

【患者】

キャプテンで

 

みんなに迷惑かけたらダメだって思ってやっていて

 

痛みはもう諦めて

 

ずっと痛いものなのかなってやってました!

 

感情捨てました

 

【僕】

そうか( ;∀;)

 

【患者】

痛いって言っても

 

動けてるから信じてくれないし

 

やるしかないかなって

 

【患者父】

痛いと言ってたんですけど

 

軽く思ってました…

 

家庭のせいですね

 

と、ボソリ

 

 

※後日

 

 

顧問の先生に言った?

と声をかけると

 

「言いました!

 後輩がそういう状況にならないように

 後輩たちにちゃんと伝えといて」

と、言われたと∑(゚Д゚)

 

お前のせいじゃん( ;∀;)

って心でシャウトw

 

 

運がないというか

 

この子にとっての

 

安全基地がなかったのでしょう

 

 

 

痛くなる前の段階で

 

しっかりケアをしていれば

 

大きな怪我をしないからね

 

 

今までは散々言い聞かせてきたが

 

結局はピークまで

 

自分を追い込んで怪我をして

 

また来院する

 

の繰り返し

 

 

 

言い聞かせて

 

理解させるしかないと

 

ズぅーーーーーーーーと

 

思っていましたが

 

自律神経系から

 

考えると

 

腑に落ちるところで

 

言い聞かせるのは

 

無理なんです( ・∇・)

 

なんだか

 

冷たい言い方に聞こえますが

 

こればっかりは…

 

 

 

痛いと言える

 

痛いと言って信じてもらえる環境

 

今の日本では

 

運なのでしょうか( ;∀;)